ようやく、朝晩が涼しくなって来た感じがします。
他人に優しくしましょう。
私達は、そう教わって来ました。
でも教わらなかったことがあります。
自分にも、優しくしましょう。
ということです。
あなたは、自分に優しくしていますか?
これって結構簡単そうに思えますが、難しくないですか?
私もかつては、本当に自分に優しくありませんでした。
それは知らぬ間に、刷り込まれていたような気がします。
自分に打ち勝つことが正しい。
自分の欲望に負けずに、自分を律さなければならない。
自分に負けてはいけない。
我慢は美徳。
他人に迷惑をかけてはいけない。
他人に優しくしましょう。
他人に役立つ人になりましょう。
そんな風に世間や学校や教育やメディアに、無意識に刷り込まれていた感じがするのです。
だから一番大切な自分自身をないがしろにして
自分より他人を家族を友人を
大事にしている人が多い気がします。
この刷り込みは、自分自身の肯定感を下げます。
なぜなら、大抵の人は
自分が一番かわいいものだし
他人は二の次だし
ついつい、宿題や掃除を先延ばしにして
欲望に負けてしまうものだからです。
理想とされている人間には、なかなかなれない。
こうあらねばならない、という姿には、到底なれない。
それは、特に親となった時に現れます。
親になったからには
良い親でなければならない。
良いお母さんでなければならない。
良い子供を育てなければならない。
そしてますます、自分に優しくできず
一生懸命我慢します。
我が子にも、正しくあれ、他人に優しくあれ、と指導します。
でも親になる前は、そんなに完璧ではなかったなら
親になったからといって、突然完璧になれるわけではありません。
そもそもが、完璧を目指すのが無理な話です。
あなたは、自分に優しくしていますか?
例えば
疲れた〜もう今夜は料理作るのめんどくさい。
と思ったとします。
あなたは
ああ、ダメダメ。でもあの子の為、手料理を作ってあげないと。
そんな風に考えて、思い直したりしませんか?
例えば
あ〜美味しそう。新発売のスイーツ。食べたい。
と思ったとします。
あなたは
ああ、ダメダメ。ダイエットしなきゃ。このひと口が太るもと。
そんな風に考えて、思い直したりしませんか?
自分を律するのは、とても素晴らしいことです。
けれど、これ。
とんどん自己肯定感が下がります。
自分の欲求に、全てダメ出しをしているからです。
それは、こんな風に思ってはいけない。
と、常に自分自身を否定しているからなんですね。
否定され続けたら、誰だって凹みます。
あなた自身をあなたが否定しても、あなたの心は凹みます。
自分にも優しくしましょう。
もっと言うなら
他人にも自分にも、同じように優しくしましょう。
そのコツは、そうやって自分に湧いた気持ちを
ああ、ダメダメ、と否定せず
数回に一度はOKを出してみることです。
料理作るのがめんどくさい。
ああ、ダメダメ。
ではなく、
ま、いっか。たまには。休んでも。
こんな風に、OKを出してみる。
スイーツが食べたい。
ああ、ダメダメ。
ではなく、
ま、いっか。たまには。食べても。
こんな風に、いいよ。と言ってみて下さい。
自分の気持ちに、いいよ、と言ってみる。
これも無意識の習慣です。
その習慣を意識すると、随分と否定ばかりしていたと気が付きます。
自分に優しくするには
自分に湧いて来た気持ちに、応えてあげる。
自分に湧いて来た気持ちを、否定しない。
少しずつ、いいよ。と言ってあげて下さい。
それが、あなたに優しくすることです。
それは、あなただけではなく、あなたのお子さんにも優しくすることになります。