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ブログ 不登校

大人だって子供になりたい

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今年は本当に暑い夏です。観測史上1番の暑さとも言われています。

これは私が、まだ子供が本当に小さかった時の話です。

自分の経験で書いています。

まだ娘が産まれて間もない頃、里帰りから戻って初めての冬でした。

主人は毎日朝早くから夜遅くまで、ほとんど仕事でいなかった為、今でいうワンオペの子育てでした。

娘を、お風呂の外に座布団を敷き寝かせておいて、急いで自分の身体を洗い

裸のまま、娘を着替えさせる。

なんて事が毎日でした。

慣れない育児と家事で、身体がへとへとだった覚えがあります。

年末が近づき

年末年始の里帰りの準備をしようと思いました。

けれど

あるわあるわ。

オムツや着替えなど準備するもの、段取り、子供の荷物、防寒具

ちよっと尻込みしました。

けれど。

当時を考えてみると、私はそれでも里帰りしたいと思っていました。

せめて人の目が沢山ある中で育児をして、息を詰めた状態から解放されたい。

せめて炊事だけでも、やらずに済みたい。

そんな疲れた思いがあったように思います。

けれど私は、そんな思いはまるで無自覚で、

ただ、実家に帰る段取りの大変さだけを感じていました。

ある時、母と電話していて、そんな話をしたところ

「そんなに大変なら、帰って来なくていいわよ」

母にそう言われました。

途端に私は落胆し

母は帰って来るなと言う。

里帰りする事を喜ぶどころか迷惑がっている。

誰も私を待っていない。

そんな風に感じられたのです。

そう思うと、ひどく落ち込みました。

そして母に対して、言いようのない怒りが込み上げても来ました。

普通なら、何をおいても孫を見るのを心待ちにするのではないか。

娘が帰るのを心待ちにするのではないか。

そんな思いがウツウツと込み上げて来ました。

結局、意地になり、帰ってほしくないというところに帰ることもない、そう思って、その冬は帰りませんでした。

けれど、1人育児のしんどさは続き、長くその落胆は続きました。

あの当時を振り返ると、私は母にSOSを出していたのです。

自分のしんどさを分かってもらいたいと、母にSOSを出していました。

けれど母からは分かってもらえませんでした。

その落胆と、物理的な大変がずっと続きました。

私のこのSOSは届かなかった。

けれど、私の出したSOSはSOSとして、母に伝わったのか?

今なら、そう思うのです。

私はちゃんと、SOSを出していたのだろうか?

苦しい、しんどい、大変だ

そんな辛いワンオペ子育てを、言葉にして、誰かにヘルプを出していたのだろうか。

答えはノーです。

当時は今と違って、まだまだ母親が子育てをするのは当然の風潮がありました。

今ほどSNSもポピュラーではない時代、この大変さを、皆んなが普通にできている事と思い込んでいました。

唯一愚痴った主人には

「それが母親なんだから、そういうものでしょ」

と言われ、そんな普通の事も自分ではできないのかと落ち込みました。

そんな事もあり、誰にも助けを求めず

1人でしんどさを抱えた子育てでした。

こんな子育てをしていたのですから、子供に良い影響が出る訳はありませんね。

娘は不登校になりました。

当然といえば当然の結果です。

今、振り返って思うのは

親もいきなり親になってしまって、戸惑っている。

そんな風に思うのです。

親はいきなり親になります。

人の人生を背負うという、結構重大な責任とストレスがかかるのです。

たまには、子供に戻って、親に保護されたい。

親になったばかりのお母さんは、不安だらけで、こんな時こそ親に頼りたい。

そんな心理があるように思います。

あなたが、もし親の立場なら、自分の気持ちを知って下さい。

親であろうとも、たまには子供に戻りたいと思うほど、自分はしんどいのだと気付いて下さい。

そして、誰かにSOSを出して下さい。

ちゃんと伝えたら、誰かがきっと助けてくれます。

あなたが、もし子供の立場なら、親の立場を代表して謝りたい。

本当は子供のあなたが気を違う必要など、まるでありません。

けれど、料理の上手い下手があるように、子育てにも上手い下手があります。

あなたの親御さんがあなたの気持ちを分かってあげられないとしたら、本当にごめんなさい。

けれど、どの親もあなたのことを本当に愛しています。

あなたが、もし祖父母の立場なら、自分のお子さんの気持ちを分かってあげて下さい。

今、親になったばかりで、お子さんは不安で疲れています。

たまには、あなたの子供に戻って、あなたに保護されたいと思っているかもしれません。

あるいは、その思いにすら気付かないほと、いっぱいいっぱいかもしれません。

時には、あなたも親に戻って、あなたの我が子を見つめて下さい。

親はすぐ親になるのではありません。

親もゆっくり親になります。

親だって、子供に戻りたいと思ってもいいのです。

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