昨日、歩いてると、前に親子連れがいました。
ベビーカーに赤ちゃんを乗せて、押しているお母さん、3歳くらいの男の子、お父さんの4人連れです。
男の子は、寒いのでしょう、手袋もしていない両手を後ろで組んで、変な歩き方です。
そして
「さむい〜!さむいよ〜!」
と叫びながら歩いていました。
確かにこの日は、大人も叫びたいくらい冷たい風が強く吹いていて、本当に寒い日でした。
手袋をしていない男の子が、気の毒になったくらいです。
すると、先を歩いていたお父さんが、ふいに
「そんなに寒いのか。」
そう言って、男の子を抱き上げました。
その途端、男の子は叫ぶのをやめました。
私は、そのすぐ後ろを歩いていたので、その時に、親子連れを抜いてしまいました。
前を歩き出したので、男の子の表情は見えませんでした。
けれど。
私には見えるような気がしました。
男の子が安心しきって、それはそれは嬉しそうに、お父さんに身体を預けているさまが
はっきりと見えたような気がしました。
素敵なお父さんですね。
こういうお父さんのあり方が、理想のお父さんのような気がします。
ベタベタせずに見守りながら、本当に困った時には頼りになって助けてくれる。
こんなお父さんっていいですね。
この男の子が大人になっても、この出来事はしっかり心の奥に根付いているでしょう。
何かあったら、お父さんは助けてくれる。
その安心感が、子供を強くするんだと思います。
あなたはこんな風に、お子さんに接していますか?
でも、こんな光景って、別に珍しくはないですよね。
よく見る光景です。
親が子供を抱き上げるのは、そんなに珍しくはありません。
あなたが親御さんなら、こんなこと1度や2度、必ずやってあげているはずです。
あなたがお子さんなら、こんな風にやってもらったことが必ずあるはずです。
どんな子供も、1度も抱っこされずに大人になることはないでしょう。
お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃん看護師さん保育士さん
誰かに必ず抱っこされて、大きくなっているのです。
でも不登校のお子さんは、その後の、辛い体験や嫌な思い出、してもらえなかったことなどに
上書きされて、忘れてしまっています。
不登校の親御さんも、あまりに大変で辛いので、忘れてしまっています。
お子さんが生まれた時に
生まれて来てくれてありがとう。
そんな風に思ったことあったはずです。
私も、このお父さんのように、娘が困った時にすっと手を貸す
そんなことをあまりして来なかったと反省しています。
だったら
これからやればいいんじゃないかな。そんな風に思います。
子育ては、何気ない日常の積み重ねですね。
このお父さんの姿、忘れないようにしたいですね。