おひな祭りって、自分の子供の頃の生き直しでもあります。
自分の親のことを思い出す日でもあります。
我が家では、年中行事というものをあまりやらない家でした。
お盆や正月はやりましたが、今のように
おひな祭りや七夕やクリスマスをやったりはしませんでした。
長い間、私は、あまり親に可愛がってもらえなかった、と感じていました。
色々なことをしてもらった記憶がないからです。
兄のお下がりが多かったので
かわいらしい洋服や、女の子用の学用品や、
周りが普通に持っている物を持てませんでした。
仕事があって、どこにも行けなかったり
弟が生まれたばかりで、あまり構ってもらえず
なんとなく大事にされてないと感じていました。
私が、親にしてもらいたかったこと。を
してもらわなかったからです。
今俯瞰して、子供の頃を見られるようになると
そうでもなかった、と分かることが沢山あります。
親が私にしてくれたことも沢山ありました。
ただ、してもらいたかったことではないので
私が気付いていなかっただけです。
例えば、
私のズック袋やお弁当袋は、全て母の手作りでした。
あの当時は、相当珍しかったのです。
ただ幼稚園児ですから、なぜ自分のだけは、買ったものではないんだろう?と思っていました。
ウチが貧乏で買えないのかと思っていました(笑)
おひな様は、毎年飾ってくれました。
テレビで見るような、友達の家にあるようなものではありませんでしたが
必ず毎年飾ってくれました。
親がしてくれてことは、沢山あったのです。
してもらいたかったこと
と
してくれたこと
は違います。
親とはいえ、別の人です。
それが違っていても、ある意味当然です。
何もしてもらわなかったのとは、違います。
最近になって
俯瞰するようになって
ようやくそれが分かるようになって来ました。
あなたは、親に何をしてもらいましたか?
あなたは、親に何をしてもらいたかったですか?
違うのかもしれません。
でも、気付かないところで
してもらっていたのかもしれません。