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伝えたいことが伝わるとは限らない

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先日、母と私のことを書きました。

読み返してみて、思いました。

 

私と娘のことです。

それもまた、違うのだろうと、思いました。

私は母にしてもらいたかったことを、してもらえなかった気がします。

 

 

同じように、娘もまた、私にしてもらいたかったことをしてもらってないのかもしれません。

 

 

最近になって、色々な話をするようになり、話せば話すほど発見があります。

私がこだわって頑張っていたことほど、娘には、別にしてほしくないことだったり。

どうでもいいと思ってやったことをすごくありがたいと思ってくれていたり。

 

例えば、部活動のある日、お弁当はおにぎりでいいと言われていました。

私はおにぎりだけじゃ、栄養も力も出ないと思い、頑張って普通のお弁当を作っていました。

けれど、娘は食べる時間もないし場所もないから、おにぎりの方がよかったようなのです。

あとから、食べにくくてとても困った。と言われました。

お母さんは分かってないな、とも思った、と。

そのことを聞いたのは、学校を卒業して随分経ってからです。

 

娘は言わない子供でした。

 

前は随分、それでイラついたものです。

言わないので、こちらが正解を掘り当てないと

分かってくれない、とすぐ背を向けられました。

もっとちゃんとコミュニケーションを取っていれば、お互いにイヤな思いをせずに済みました。

親子でもこれだけ違うのかと、聞けば聞くほど

愕然とします。

なんのために、あんなに頑張ったのだろうとも思います。

私はお弁当だけは、ちゃんとしたものを作ろうと思い、眠い目をこすって早起きして頑張っていました。

 

私は、子供の頃、

あれが欲しいこれが欲しい、あれしてこれして、と、かなりうるさく母にお願いしていた気がします。

けれど、言ったことが聞き入れられないと分かって来ると

段々と言わなくなりました。

 

きっと娘もまた、同じように

言っても伝わらないと、いつしか思って、言わなくなったのでしょう。

 

 

人の言葉は、10分の1程度しか伝わらないと言われています。

お互い、母と私も、私と娘も

伝わったと思っていて、伝わらないと思っていたのでしょう。

 

 

小さな行き違いの積み重ねが、大きく隔たってしまうこともあります。

 

1回ちゃんと伝えようと思ったら、10回言わなくてはいけないのです。

10回言って、ようやく伝わるのです。

 

 

あなたは、人に伝える為に、何回言っていますか?

あなたは、伝わる前に諦めてはいませんか?

 

 

思ってる以上に、言葉は伝わりません。

 

あなたも私も、人は分かってくれると思いがちです。

 

ひとつ、伝える為には、10回言うのです。

だから、繰り返し言うことが大切なのです。

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